CASE導入事例

レガシーサポート導入事例

Struts自動移行ツールを活用したレガシーシステム移行

導入先お客様情報

某公共団体

事例について

本案件の公共団体様では、それまでJavaのフレームワークが、サポート切れを迎えたStruts1を利用しているWebシステムを続けておりました。

しかしながら、Struts1は脆弱性に関する報告も多数あることから、根本的なStruts1の脆弱性対策を出来る限り費用をかけず、かつ工期もかけず行うことをご検討されていらっしゃいました。

また、商用データベースを利用していたため、ラインセンス費用が高額だったたこともあり、維持費用に悩まされていました。

そのため、データベースをオープン系の費用がかからないPostgreSQL にマイグレーションをすることをご提案。

将来的に予測されていたライセンス費用を削減、一方でそのライセンス費用をStrutsからSpringへマイグレーション費用として利用していただくことで、システムトータルコストとしては同じ費用のまま、脆弱性に根本的な対応に貢献いたしました。

導入前の課題と導入後の効果

    • Before自社内でStrutsのコンバートに取り組むことや、システム全面リプレイスを当初予定していたが、予算を超過する工期や費用が予想された。
    • AfterStrutsからSpringへ自動移行ツールを利用することで、機械的な作業や無駄な要件定義を省くことができ、3か月という短期間でStrutsおよび商用データベースのマイグレーションを可能とした。
    • Before商用データベースを利用していたが、高額なライセンス費用がかかることから、維持費用が課題となっていた。
    • Afterオープン系システムの構築・マイグレーションを強みとするスタイルズに協力を依頼することで、データベースをPostgreSQL へスムーズに移行。

      次年度以降に想定されていたライセンス費用で、Struts移行ツールのサービスを利用したことで、システムトータルコストはそのまま、Strutsの根本的な脆弱性に対応が可能に。

仕様詳細・スペック情報

移植元Strutsバージョン
Struts 1.1~1.3 が混在
移植元のその他フレームワーク
Torque
移植先バージョン
Spring 4
作業範囲
ステップ1+ステップ2
Web アプリケーション数
6
アクション数
約1600メソッド
ステップ数
約450,000ステップ
工期
約3ヵ月
規模
約20人月

導入のポイント

  • POINT01約450,000ステップのStrutsフレームワークと、データベースの移行を、3ヵ月という短納期で実現

    データベースの移行を同時に行うことで、将来的に予測されていたデータベースライセンス費用を削減、一方でそのライセンス費用を脆弱性のあるJavaフレームワークのマイグレーション費用として利用したことで、システムトータルコストとしては同じ費用のまま、脆弱性の根本的な解決に貢献いたしました。

サービス導入の目的と課題

こちらの公共団体様では、使用しているシステムで使われているJavaのフレームワークである「Struts1」がサポート切れのため、公式な更新プログラムの提供もされず、セキュリティに関する懸念が常に付きまとっている状況でした。

Strutsの脆弱性をつくセキュリティ事故が多数報道されるようになり、Strutsの脆弱性を解決するためにフレームワークリプレイスを安全に、かつ素早く、安価に実施する方法を探されているご状況でした。

お客様の声

当初、Struts脆弱性に対応するために検討していたのは、システムの全面入れ替えでした。

しかしながら、システム全体のリプレイスは、高額な費用や工期がかかるうえ、機能面も現状で概ね満足しているという状況下のため、システム投資金額の工面がポイントとなっていました。

上記の背景があったため、要件定義など無駄な工数がかからず、費用を抑え、Strutsの根本的な脆弱性対策ができるスタイルズのStrutsからSpringへ移行ツールサービスをを見つけた瞬間『これだ!』と思いました。

機会的な作業は全てツールでまかなえるため費用削減・工期削減対応が決め手でした。

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